家具屋が教える失敗しない家具の選び方



1.家具の配置を考える

まず、家具は一のレイアウトをイメージする事です。何が何処にいくつ必要なのか、
実際に家具を置く場所を考えて部屋全体をイメージしてください。コンセントの位置や
テレビアンテナの位置、柱や梁の出っ張りにも注意しましょう。
配置が決まったらそのスペースの寸法を測り、家具を選ぶ際の参考にします。
後、玄関の幅、廊下の幅、部屋のドアも測っておきます。
マンションの場合はエレベーターのサイズも測っておきます。
これは、家具の搬入が可能かどうかを判断する為です。
「せっかく悩んだ挙句に決めた家具が搬入の際にはいらない」
なんてならないように搬入経路を必ず確認しておいてください。

実際に搬入出来ずに窓から搬入する事になり、思わぬ追加費用が掛かってしまう事もあります。

2.家具のサイズを考える

テレビボードやサイドボードなどのウッド家具は基本的に壁際に配置する家具ですので、
横幅、高さ、奥行きまでサイズを正確に測ったうえで購入する方が多く、サイズによる
家具選びの失敗は少ないと言われています。それらのウッド家具よりも、意外にサイズでの
失敗が多いのがソファです。ソファは基本的には「キャビネットのような家具のように柱と柱に
ぴったりと収まるものを」という選び方はしませんよね。
ソファと言えば、テレビの前やリビングの中央といった、ある程度余裕のある空間での配置を
考える家具ですから、なおの事「これくらいのソファなら」というようにサイズに対する意識が、
他の家具に比べて曖昧になりがちなのです。それらを防ぐには、購入を検討しているソファの寸法を
面で確認してみる方法です。言っても面積を計算したりする訳ではなく、ソファの置きたい場所へ
ソファと同じ大きさになるように新聞紙を広げていくだけです。これをやるだけでも数字やメジャー
だけでは気づかないソファの専有エリアが簡単に判ります。

3.家具の配色を考える

家具配置のレイアウトが決まったら、次はデザインや色のバランスを考え統一感を出すことです。
部屋全体で使う色の数を決めておくと良いでしょう。セットになっている家具で揃えるのは
簡単ですが、その場合はウッド家具以外のカラーのあるソファを置いたり、観葉植物を多めに
コーディネイトするとアクセントが効いたインテリアになります。セット以外の家具と組み合わせる
には、カラーが多くなりすぎ事に注意して、適度な変化を加えることで、全体のバランスが良くなります。
これらの点に注意しながら家具をお選び頂く事が、失敗をしない上手な家具選びにつながります。

4.狭いお部屋にマッチする収納家具

背の高い家具だと視覚的に圧迫感を感じ、ますます部屋が狭く感じられるもの。背が低く圧迫感の
無いものを選ぶことをオススメします。また、サイズと同様に家具選びに重要なのがカラーです。
クローゼットなどの大きな収納家具は黒やコゲ茶の濃い色より、白やナチュラルなどの明るい色の
物の方が、広がり感が出るので狭い部屋向きといえます。

5.AVボードの選び方

引っ越しを機にテレビを買い替える方も多いのでは?インチ数が同じでもメーカーによって外寸が
異なるので、事前にテレビの幅、高さ、奥行き、重さを調べておくことが大切です。
また、ボードの高さも要チェックです。座った時にテレビの中心と目がほぼ水平、もしくは目線が
少し下がるぐらいの高さが適切と言われています。

6.ベッドフレームの選び方

ベッドフレームの計上で、もっとも一般的なのはベッドボードのみあるタイプ。頭を壁付けにしない
場合は、ヘッドボードがあった方が安定感が得られます。ヘッドボードもフットボードも無いタイプは
見た目がすっきりしているうえ、方向性を問わず自由に設置できるので狭い部屋にはオススメですが、
寝具がずれやすいという面も。両方あるタイプは寝具は安定しますが、どちらかというと広い寝室
向きといえます。

7.本当にダブルベッドで良いか検討を

最近、新婚生活をスタートさせるカップルでシングルベッドを2つ購入する人が増えてきているそう。
2人の就寝時間が違ったり、パートナーの寝相や寝返りで安眠を妨げられたくない、という理由から
独立性を保てるシングルが選ばれているようです。ダブルかシングル化2人の生活スタイルに合わせて
じっくりセレクトしましょう。

8.スプリングマットレスの選び方

ベッドの寝ごごちを大きく作用するのがマットレスのスプリングユニット。大きくボンネルコイルと
ポケットコイルの2つに分かれます。ボンネルコイルはコイルとコイルがつながっているもので、
体を面でしっかり支え、硬めで横揺れが少ないのが特徴。ポケットコイルはひとつひとつ独立した
コイルが体の線に沿って、体圧を受け止めてくれ、揺れと沈み込みが少なく姿勢が安定します。

9.マットレスのお手入れ方法

マットレスを長持ちさせるためには、3か月に1度ぐらいの割合で上下裏表を定期的に入れ替える
必要があります。しかし、価格の安いものの中には、片面しか使えないものもあるので注意が必要。
また、マットレスは寝ているあいだにかく汗で、想像以上に湿気がこもり傷んでしまう事も。
必ずベッドパッドを敷いて、汗を吸収させてマットレスへのダメージを軽減させることも
大切です。

10.ソファの選び方

ソファを選ぶ時にチェックしておきたいのが、座面幅(ひじ掛けの内側)と奥行。あるデータでは、
ソファでする格好で「座る」について多いのが「寝転がる」だそう。寝ころんだ時に広さを実感
したい、または夫婦2人でゆったりと座りたいなら、座面幅が130~150cm、奥行きは
70cmくらいが目安。座った時に奥行きが深すぎる場合は、クッションを背にあてて調整する
方法も。

11.体を全体から支えるソファが快適

ソファ選びで注意したいのが、サイズと共に体全体が支えられているかどうか。電車やバスの
シートに長時間座っていると疲れるのは、体をお尻だけで支えているせい。腰から背をしっかり
受け止めてくれる座面と背もたれかどうかが重要です。オットマン(足をのせる台)をプラス
すれば快適さが増し、急な来客時にはスツールとしても使えます。

12.カーテンはサイズ選びが大事

カーテンを購入するときはまず、窓やレールのサイズを測っておくのが鉄則。丈は窓枠からでは
なく、カーテンランナーの下端から測ります。また、レールの種類によってカーテンの仕立て方が
違います。レールを見せる場合は天井付け、レールを隠す場合は正面付けといい、既製品は袋などに
表示されていますので必ず確認してください。

13.布だけで部屋のイメージは大きく変わる

カーテンやラグなど広い面積を占める布は、部屋の印象を大きく左右します。例えば花柄なら
やさしくロマンチックな雰囲気に、大きな連続柄ならレトロモダンな雰囲気に、ストライプや
水玉ならさわやかな印象に。「こんな部屋にしたい」という思いがあるなら、まずは布選びに
こだわるのが理想のお部屋への近道です。

14.電気代の節約にもなる「蛍光灯」

照明器具を選ぶ時はデザインだけでなく、光源にも気を付けて選ぶと電気代の節約にもなります。
光源には大きく分けて「蛍光灯」と「白熱灯」の2種類があります。蛍光灯は白熱灯の4分の1
から5分の1ほどの電気代で同じ明るさに見せる事が出来るので、長時間使用する場所に向いて
います。しかしオン、オフを繰り返すと寿命が短くなるという性質があるので、トイレや玄関等
滞留時間が短い場所には不向き。一方の白熱灯は、スイッチを入れたらすぐ明るくなるので、
トイレや玄関に向いています。それぞれ場所に応じて使い分けるのがオススメです。

15.雰囲気あるお部屋に作りにかかせない照明

照明はお部屋を明るくするだけでなく、雰囲気作りに一役かってくれるアイテム。部屋の中に
照明が複数あると陰影が出来て、ぐっとオシャレな空間が作れます。最近は雑貨感覚で購入
できるものが多いので、いくつか手に入れて部屋のコーナーを明るくして演出みては?また、
レストランや住宅展示場等でみかけるライティングレールを使った多灯使いは、特別な工事を
しなくても市販のライティングレールを使えば意外と簡単に取り付けが可能。1か所の電源で
ペンダントやスポットライトを複数取り付けられるので、空間がぐっと華やかな印象に。

16.テーブルの形とサイズは何を基準に選ぶ

長方形や正方形のテーブルは、壁やキッチンカウンターにつけられる点でスペース効率が
良いのが利点。また円形や楕円(オーバル)は角がない分、テーブル周りの動線がスムーズ
です。サイズに関しては、二人で食事をする場合、天板幅120cm×奥行70~80cmは
確保したいもの。また最近では、大きめのテーブル(天板幅140cm以上)を選ぶ家庭も
増えています。大きめのテーブルなら、その上でアイロンをかけるなどの家事や、ちょっと
した作業が出来るなど、用途が多機能になり逆に省スペースになることも。

17.テーブルの高さは、お好みよりも使い方で決まってくる

市販のダイニングテーブルの高さは65cm~75cmくらいとさまざま。1~2cmの
違いでも、座った時の感覚は全く異なります。食事をしたり、デスクの様に使うなど、
作業性を重視するならやや高めのテーブルを、逆にお酒を飲みながらのゆったりした晩餐
や、ティータイムなどをテーブルでと考えているならば低めの物の方がよりくつろげます。
また、イスと組み合わせる場合には。両者の高さの差にも注目して。足を組んだ時にも
ぶつからないかどうかもチェックします。